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人の気持ちの真ん中に届く

この6月に、板橋区のある店舗前の小さなスペースに植栽をするお仕事をさせていただきました。

モミジを主木に、エゴ、ダンコウバイ、ツリバナ、アズキナシなどを自然な感じで植えました。

今日、仕事が終わった後に訪ねると、日も短くなったせいか、

初めてライトアップされた夜景を眺めることができました。

この店舗の名前は、「桐乃坂中央軒」。

「中央軒煎餅」の新ブランドです。

「中央軒煎餅」の前身の煎餅屋さんはもともと赤坂にあって、

その地域には、桐の木がとても多かったそうです。

桐は高級家具の代名詞である他、女の子が生まれると桐の木を植え、

結婚する際にその桐で箪笥を作り嫁入り道具とする風習などが日本にはあります。

ここ「桐乃坂中央軒」の庭にもシンボルとして、小さいながらも桐の木を植えました。

大きなモミジなどの傍らで、小さいながらも主役であるこの桐の木は、

象徴的にライトアップされ、煎餅を買いに来られるお客様を迎えます。

このお店が満を持して、来る10月11日からオープニングイベントを開催します。

「中央軒煎餅」では、「人の気持ちの真ん中に届く、上質な米菓子をつくり続ける」ことを

一番に考えていらっしゃいます。

そんな煎餅を頬張る道すがら、私どもの作ったちょっとした庭も、

ちらっと目の片隅にでも入れていただけるとありがたいです。(T)