この川は、荒川へ注ぐ支流・柳瀬川のそのまた支流で、
東京都の清瀬市と埼玉県の所沢市を隔てています。
川岸にある桜は揺れる水面に花びらを落とし、
菜の花の黄色との対比がのどかな春を感じさせてくれます。
ここらに残る倉の土壁は、かつて周辺で採掘された身土不二の材料なのでしょうか、
このような色味の壁を幾つか見ることができました。
こんな川の畔の静かな住宅街で、新たな庭作りが進行しています。
庭の輪郭を描いている黄土色の石は、イタリアからやってきたもので、
トスカーナ地方では街全体がこの凝灰岩でできているところもあるようです。
凝灰岩は火山灰が堆積してできた岩石で、日本では大谷石が代表的です。
今回は、とても雰囲気の出せるこんな材料を使いつつも、
これから在来種の木々を植えて自然な感じにまとめ、
風土になるべく寄り添いながら、おしゃれな感じを出して行きます。(T)