久しぶりに浅間山に行きました。
雑木林の中で空を見上げると、きらきらとやさしい木漏れ日の中、
今にも咲き出しそうな蕾みがエゴの木を覆っています。
この花は浅間山の名物、ムサシノキスゲ。自生地は現在、浅間山だけだそうです。
ニッコウキスゲの変種で低所の乾地におりた型です。
ユリ科のワスレグサ属に分類される多年草で、丘陵地の林床や草地に生育し、
花は淡橙黄色で素敵な芳香があり楽しめます。
今年は例年より寒かったせいか、花の状態があまり良くないようですが、
雑木林の林床が、色彩豊かに染まっています。
ギンランやアマドコロ、キツネアザミやアヤメなども可憐に花を咲かせています。
話は変わりますが、先日雑誌に掲載するための庭の撮影を行いました。
新緑も一段落。みどりにボリュームが出始めたタイミングで撮影が行なわれました。
雲の動きを読みながら撮影ポイントを決め、光を上手に捉えながらカメラに収めていきます。
自分が考えてもいないようなカットで撮られていくのは新鮮で、構図の勉強にもなります。
天候にも恵まれ、きらきらとした木漏れ日の良い写真が撮れたのではないかと期待しています。
10月中旬に発売予定の雑木の本。
住環境として、家と庭の関係性や空間的な要素、メンテナンスや病害虫なども本格的に
解説され、充実した内容で構成が進められています。
楽しんでいただけるような一冊になると思いますので、
是非、手に取って読んでいただきたいです。
撮影を快く受けてくださいました庭主様、
心より感謝いたします。
良い季節に仕事以外で大事にされている庭を見る事ができ感無量でした。
ありがとうございました。