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春浅し

身の引き締まるような寒さの朝から仕事をしながら、

だんだんとポカポカしてくるのを感じていると、

お天道様のありがたさが身に沁みます。

ジャンパーもいらなくなった昼休み、

浅春の便りを探しに浅間山に赴きました。

コナラもクヌギも全て葉っぱを落とし、とても見晴らしのいい浅き春の浅間山です。

幹だけになった雑木達の線の美しさに見とれ、

その幹越しには、どこまでも冴え渡る青空と白い雲を望めます。

とても爽快な雑木林の中で、最高のお昼時を過ごし、

午後からはますます気分良く、自転車小屋の材料を刻みます。

一本一本丹念に刻み終わるとすぐにでも組み立てたくなるもので、

棟木から軒桁に垂木を渡してみました。

ごくごく簡単な刻みの木組みですが、陽だまりの中で、

こうしてピタッと収まってくれるととても気持ちが良くほっとします。

草屋根を乗せるため頑丈にと考えて作っている躯体のパーツがだいたい揃いました。

どんな小屋になるのかわくわくしながら、一手ずつ丁寧に進めています。(T)