小さな頃からよく白樺と唐松の林の中にあるキャンプ場に連れて行ってもらいました。
ここは、枝も沢山落ちていて、それを拾い集めることから始まって、背負子に積み、
山ほど集めた薪を盛大に燃やして、朝まで楽しむことができました。
白樺の皮は、油分が多く火を熾すのにとても都合のいいことを覚えると共に、
ぐるりと一周皮を剥いてしまうと木を弱らせてしまうという戒めも共に学んだのでした。
北海道では、花粉症の原因として嫌われることもあるようですが、
お客様の中でも白い幹の美しい白樺に憧れる方は多くおられ、今日の現場でも、
藤倉造園の先代の社長が植えた白樺がとても伸び伸びと育っています。
もともと成長の早い木が、従来の寒冷な地より温暖な東京ではますます成長が早く、
限られた敷地の庭では、何かしら切られてしまうことがほとんどです。
しかし、この木は、切られることに弱く、
そこから虫が入ったりして衰弱していくケースが多々あります。
秋から落とされる種の量も半端ではなく、庭にはどっさりと種が積もっています。
そんな白樺も、この現場では、お客様の理解と広い敷地の真ん中に植えられたことが功を奏して、
隣家にも比較的迷惑をかけることなく、今日まで30年間伸び伸びと育ってきています。
今日は、手入れの最中、青空に映える白樺があまりにも美しく思わず写真に収めました。(T)