まとまった雨が降り足下の悪い本日ですが、
庭主様が日々の暮らしの中で何度となく伝う園路、
そんな足下の意匠を今まで藤倉造園設計事務所が施工してきた中から特集してみます。
こちらは縁側から庭の真ん中にあるテラスへと続く園路を枕木と御影石、レンガで構成したもの。
(詳細はギャラリー・SD庭、空間作りの軌跡・SD庭 )
こちらは流れのある庭で、
その川縁の雰囲気を出すために河原に自然とできた道のようなイメージです。
(詳細はギャラリー・KH庭 http://fujikurazouen.com/gallery)
セメントを多少使ってはいますが、土の質感を損なわないよう仕上げた三和土。
うっすらと残った水面の上に枝葉の陰が揺れます。
同じ現場の伝いの佇まいです。
こちらは、塀に使われていた大谷石を再利用して構成した駐車場です。
枕木と奥多摩の石で構成した来客用の駐車場から、互い違いのウッドフェンスを抜け、
二段上がって庭へと続くエントランス部分です。
そこから玄関へは、奥多摩の石を細かく砕いた山道の風情で案内します。
(詳細はギャラリー・TY庭 http://fujikurazouen.com/gallery)
ラインのきちっと通った石の伝いと流れを柔らかく包み込む苔の足下。
(詳細はギャラリー・NT庭 http://fujikurazouen.com/gallery)
こちらはセメントを使わず苦汁と石灰で仕上げた本物の三和土です。
(詳細はギャラリー・TU庭 http://fujikurazouen.com/gallery)
自然石を連ねて道にするのも味があります。
(詳細はギャラリー・SK庭 http://fujikurazouen.com/gallery)
なんといっても自然の造形が一番です。
そんなモミジの絨毯で包まれているのは山梨県上野原市の陶陽庭です。
(詳細は空間作りの軌跡・陶陽庭 http://fujikurazouen.com/example)
華やいだ気分の時も、沈んだ気分の時も、
足早に出て行く朝も、疲れて帰ってくる夜も、
日々変わることなく踏みしめる伝い、そんな足下の表情は様々です。
そんな中から、庭主様の日々の暮らしに寄り添った佇まいを引き出していきます。(T)