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「はけ」を歩くと

藤倉造園設計事務所を少し北側へ行くと、「はけ」と呼ばれる国分寺崖線が

東西に走っています。これは、西は立川市から東は世田谷区まで延びていて、

「はけ」というのは崖下から清らかな水が湧く場所を指しています。

その線上には、「滄浪泉園」や「はけの森美術館」、宮崎駿監督の「借り暮らしのアリエッティ」の

モデルにもなっていそうな民家などがあり、楽しく散歩できます。

小金井から、「はけの森美術館」を抜けて、武蔵野公園あたりまでいくと、

その延長線上に公園と見まがうとても大きなお屋敷があります。

今日は、その邸内を見せていただくことができました。

門からのアプローチの石畳です。

苔が乗っていて、とても美しいです。

もともとの雑木林を生かして、「はけ」の上から下まで庭は広がります。

武蔵野本来の自然な植生の中に、人間の暮らしの場として、さりげなく石畳が佇んでいます。

いつまでも見ていたい、あられこぼしでした。

この「はけ」を包み込む雑木林を、人間の暮らしの中へ取り込むための接点として、

「庭」にしたのは、雑木の庭の先駆者・飯田十基さんとその門下・星進さんです。

貴重なものを見せていただき、どうもありがとうございました。(T)