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住環境としての庭

剪定作業をしていると、よく鳥の巣を見かけます。

鳥の巣があれば、親鳥が雛に餌を与えるため、植物にとっては敵である

虫をいっぱいとってくれるのでなるべく残します。

今日あったものは、既に巣立った後なので取り外して観察してみました。

ビニールのような石油製品に溢れているのは、もちろん人間界だけではありません。

巣の外部は、ほとんどビニールです。

しかし鳥たちは、決して巣の内部には、ビニールのような化学製品を使いません。

鳥に難しいことがわかるかどうかはわかりませんが、我が子の健康を守るための

本能は失ってはいないようです。

我が身を振り返って、私達人間はどうかと考えると、なかなか胸を張れる状況ではないようです。

私達の住まいに溢れる化学物質が、ハウスシックなどを招いています。

人間は家を作りますが、家もまた人間を作るといいます。

どんな住まいで幼少年期を過ごしたかということが、その人の人格形成に影響を与えるそうです。

住まいというと、大工さんの作る箱物ばかりを考えそうですが、

庭もまた住まいの一部であると思います。

緑のある庭の中に家があり、そこで暮らす家族がいる。

本能を失わず、鳥さん達の住まいに負けないような自然の摂理にかなった住環境を

提供したいという思いで、庭作りに励んでいます。

その住環境としての庭を作るのが私達の役割です。(T)