藤倉造園設計事務所

みどりあってこその家

立夏を迎えました。

朝陽に照らされて若葉の夜露がきらきらと光り、さわやかな風に揺れています。

陽の光は一年の中で最も強く、夏の始まりを感じさせる季節となりました。

私は現場と設計に追われていて慌ただしく、なかなか体を休めることは出来ずにおりますが、

充実した日々を送っております。

設計依頼でお待ちいただいているお客様にはご迷惑をおかけしております。

順次、設計案が整いしだい提案させていただきます。

 

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最近は嬉しいことに建築の前から造園設計のお話を頂き、

ご相談を受けることが多くなってきました。

都市部では土地にも限界があるので、家の振り方や玄関の位置などについて

『アプローチはこんな感じで、駐車場はこの場所にしましょう!』とはいきませんが、

配管の場所や電線の位置などは動かす提案は出来ます。

 

この経堂のTさんも、心地よい暮らしにはみどりしかないと考えて頂けて、

土地購入後間もなく連絡してくださった方のひとりです。

小さいスペースですが、潤いのある環境に整えようという気持ちが込み上げます。
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建築竣工とほぼ同時に造園着工。

やはり建築だけでは威圧感があり、造園スペースも小さく見えます。

玄関までの距離も短く、面白みがありません。
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みどりの力はすごいものだと毎回の様に感じています。

みどりという命が入ることで潤いをもたらし、住まう人はもとより

通行人の方々にまで豊かな気持ちをもたらしてくれます。

植栽は劇的に環境を変えてくれるものなのです。
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玄関までの距離が長く感じられます。

足元を少し工夫するだけで楽しくなります。

木漏れ日もゆらゆらと躍りだします。
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原色の赤の立水栓。少し現代の庭らしい

良いアクセントとなりました。
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このような住まいの庭が多くなり

みどりでつながっていくと、街も豊かな環境になっていくのでしょう。

暮らしの住環境を楽しく美しい空間にして、

少しでも多くの人たちに、みどりに興味を持っていただけたらうれしいものです。