ここは山梨県上野原市の陶陽庭。
先日完成した庭から出たものの処分と、
数日前から始まった所沢の庭で使う資材の調達のため訪れました。
ここの敷地で一番高いところにある稜線上の小道からは、
まだ落葉樹の葉っぱが出ていない今の時期には全体が見渡せ、
春風がそよそよと心地良く吹き抜け、まさに春風駘蕩といった言葉がぴったりの日和です。
都内よりは十日ほど遅れていて、桜はまだ開いておらず、
代わりに楽しむことができたのは、このキブシや、
黄色い花をつけるアブラチャン、ダンコウバイ、サンシュユなどで、
長い冬を耐えた命がいっせいに動き出しています。
開き始めたモミジの葉の新緑に、アブラチャンの花がやさしい色を添え、
その眼下には渓流が走っています。
昨年末の手入れで出た剪定枝葉の醗酵も進み、
近所の農家の方がもらいに来てくれました。
剪定枝葉には、石などが混ざらないように気をつけている他、
近隣の農家の方の畑へと場所を移し新たな命を育む堆肥であるので、
ビニールや除草剤で枯らした草、枕木の木屑などが絶対に混入しないように
細心の注意を払っています。
藤倉造園では、新しいお客様の庭では、ほぼ100%化学農薬や除草剤の使用をやめ、
年間100件以上の手入れがある中、
昔からのお客様のところで、昨年度は数件だけ、やむを得ず除草剤を使用しました。
また薬品処理された枕木には、ヒ素などが含まれおがくずや端材の重金属が空中や土壌に浸透して
ダイオキシンを発生するCCA処理材と、発がん性物質が含まれていて一般への販売
が禁止されているクレオソートを使用しているものがあります。
とはいえ、今のところ枕木は腐りにくく良い雰囲気を演出できる材料なので、
それらのことに注意して使用しています。
土は全ての源です。
健康な土さえあれば、安全な食品を食べられ、土を汚さず、土に還るものだけを使用すれば、
ゴミというものは存在しないのだと思います。
100%は無理だと思いますが、毒性のあるものだけは段階的であっても、
減らしていくことが、私達はもちろん
数世代先まで継続して美しい地球を受け渡して行くために、
しなければいけないことだと感じました。(T)

























































